お客様の抄造条件に合わせた薬品を研究開発しています。
当社の基盤技術は潤滑油技術を応用したドライヤー表面潤滑法 DSL (= Dryer Surface Lubrication)。その基本コンセプトは、抄紙機ドライヤーにオイル皮膜をコーティングし、汚れ防止効果を発揮することです。1980年代より古紙リサイクル率の増加や雑誌古紙の利用など原料の質が悪化していく中で、マシン汚れも急増していったため、当社は薬品の素材に着目して研究を重ね、汚れ防止効果を追求していきました。そして、画期的な素材『アミノ変性シリコーンオイル』の発見により、飛躍的にマシン汚れ防止効果が向上することに成功しました。さらに、多筒マシンにおいては、薬品を散布するドライヤーだけでなく後段のドライヤーにも汚れ防止効果を波及させるために、ドライヤー表面や湿紙表面でのオイルの挙動をコントロールする添加剤を探索するなど、お客様の抄造条件ごとに薬品をカスタマイズしています。現在では、お客様がより安心・安全に使用できるよう、安定供給を実現するサプライチェーンをグローバルに構築。さらに、FDA(アメリカ食品医薬品局)REACH(EU 法のRegistration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)準拠品など環境と人にやさしい薬品を提供しています。