SmartPapyrus®とは？

スマートパピルスとは、DXにより抄紙機の欠点・断紙を防止する「製紙プロセス最適化システム」。
今まで熟練者の経験と勘に頼っていた様々な作業工程を見える化・自動化し、
現場の作業効率と生産性を大幅にアップさせます。
原料や抄紙機のデータから“汚れを予測し事前にアプローチ”することが可能となり、
現場の働き方をも改革する全く新しいソリューションです。

デジタルトランスフォーメーション製紙現場にもDXを。

私たちメンテックは50年以上にわたり、古紙由来の抄紙機の汚れを解決すべく、薬品・装置を用いたアプリケーションを独自に開発し、製紙工場の生産性を向上するためにお客様とともに歩んでまいりました。私たちが次に挑戦するのは、お客様の課題をDXで解決していくことです。

抄紙機周りの危険箇所や過酷な場所での作業=労働安全問題
若年者不足や熟練工の引退による技術伝承問題
安定稼働・生産性の低下だけでなく工場存続も危惧される人手不足問題

IoTやAIによるBigData解析など、新しいテクノロジーを導入することで、現場の課題を一つひとつ解決します。
お客様のより安全で安心な新しい働き方の醸成に貢献するため『汚れ対策のプロフェッショナル』として、これからも可能性に挑戦し続けます。

SmartPapyrus®の特徴

調整工程・抄紙工程の操業情報を徹底的にモニタリング。
欠点・断紙を未然に防止し、事前に対策を行います。

Feature01

AI搭載欠点分類システム

欠点検出器の欠点画像データをAIが発生箇所ごとに分類。それにより欠点発生箇所の特定が可能になります。今まで熟練者の経験と勘に頼って抄紙機内の発生源を探し回っていた作業が不要になります。

Feature02

操業データモニタリングシステム

調整工程の原料・白水の水質（SS、ORPなど）や、抄紙工程のフェルト水分プロファイルやサクション値などを、リアルタイムにモニタリングします。

Feature03

欠点・断紙予兆解析システム

欠点種毎のトレンド情報と、マシン状況や操業データなどのBigDataをAIを用いて相関分析することで、欠点・断紙に相関の高いパラメータを同定します。各パラメータに閾値を設定することで、欠点・断紙が発生する可能性が高い場合にアラートを発令するため、適切なタイミングで対策が可能になります。

and MORE

SmartPapyrus®は進化し続けるソリューション。
今後も、さらなる機能を拡充予定です。

自動制御システム

欠点・断紙対策を自動で行います。

操業パラメータの推移から、欠点・断紙が発生する可能性が高いと判断した場合、抄紙機汚れ防止薬品や内添薬品の添加量の増添などを自動的に実行するシステムを導入予定です。

バージョン詳細

AIやIoTを製品に組み込み、スマート化。DXで抄紙機の欠点・断紙を防止するSmartPapyrus®が、
お客様の抱える様々な課題を一つひとつ解決します。

Coming soon

「欠点・断紙予兆解析システム」

SmartPapyrus® 2.0

AI技術搭載
「欠点画像分類システム」

SmartPapyrus® 1.0

導入効果

メンテックの『汚れ防止技術』×『DX』で、
新しい働き方・生産性向上を実現。

テクノロジーに任せられることは任せ、人は人にしかできない業務に集中する。
テクノロジーとの共存で安心安全な働き方を可能にします。

生産性向上

欠点・断紙発生とその原因が予測できるため、原因に応じて、抄紙機汚れ防止薬品の増添、内添薬品の調整、抄速の調整、抄造銘柄の変更など、事前の対処が可能となります。
欠点・断紙を未然に防止することができるため、大幅な生産性アップが可能になります。

導入頂いたお客様の実績をもとに算出
A工場：50日間（カンバス交換100日目）モニタリングの実績
B工場：100日間モニタリングの実績
C工場：１か月間モニタリングの実績

作業の効率化

欠点種ごとのトレンドおよびウェットエンドの水質データを常に把握し、定量的な欠点・断紙の原因調査が可能に。また、ワインダー支援機能では、小巻ごとの欠点発生量が瞬時に分かるため、継ぎ手処理するか、損紙扱いとするのかなどの対応をすぐに決めることができます。これまで人手に頼っていた多くの作業が不要になり、作業員はより重要度の高い業務に集中できます。