History &
Philosophy

輸入販売代理店からメーカーへ、
そしてソリューションパートナーへと進化を遂げたメンテック。
今や世界で求められる存在となりましたが、現場を第一に考え、お客様とともに課題を解決していく姿勢は変わりません。
そのDNAは企業理念として受け継がれています。

1967

メンテックの前身は、1967年設立の「モラブ静岡株式会社」。
現場を第一に考え、お客様に寄り添うメンテックの歩みは、ここからはじまりました。

1975〜

販売代理店からメーカーへ
世の中にない技術は、自分たちで創り出す

モラブ静岡株式会社では、機械の運転に欠かせない高性能潤滑油「モラブ」を販売していました。
モラブの売れ行きは好調でしたが、商品を売っているだけでは必ず行き詰まります。

「お客様にずっと信頼していただくには、私たちにしかできない価値を提供しなくてはいけない。」
そう考えた当時の社長(前社長)は、こんな結論を出します。

「ヒントは現場にある」

こうして社長自らが現場に足を運び、お客様の声に耳を傾けるようになりました。
そこで寄せられたのが、「給油作業を自動化できないか」という声でした。

お客様が待ち望むものであれば、失敗を恐れずにチャレンジし、創り出す

当時は、まだ専門商社であり、社員は装置に関してはまったくの素人。
しかし、「お客様が待ち望むものであれば提供する」「無いなら創ればいい」という考えのもと、未知の領域に果敢に挑戦します。

社員を動かしたのは「成功するまで諦めない」という強い思い。
現場での使い方や必要な機能を第一に考え、足りない部分は異業種メーカーや人脈から知見を得て、試行錯誤を重ねます。

そしてついに、1977年に「抄紙機軸受け用自動給油装置」が誕生。
この成功を機に代理店からメーカーへと進化し、「メンテック」として新しい一歩を踏み出しました。

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メンテックの前身
「モラブ静岡(株)」

メンテックの前身であるモラブ静岡株式会社は、アメリカ製の高性能潤滑油「モラブ」の販売代理店として創立しました。

当時、「モラブ」は国産品の10倍もの価格で、実績もほとんどない製品でした。それでも、当時の社長(前社長)は自ら現場に足を運び、お客様と直接対話しながら一つひとつのお困りごとを解決していきました。

こうして築かれた「お客様のお困りごとを解決する姿勢」は、創業当初から今日に至るまでメンテックにしっかりと根付いています。

社名「メンテック」の由来

1984年、モラブ静岡株式会社から株式会社メンテックへ。

創業当初に行っていた、潤滑油と給油機を使った機械のメンテナンス事業から、メンテナンス(Maintenance)とテクノロジー(Technology)の2つの単語を組み合わせて、『メンテック(Maintech)』という社名が生まれました。

ロゴマークは金属潤滑のモデル図をモチーフにしていて、赤の帯が金属表面の油剤、社名が個体潤滑剤を表しています。

現場にとっても、私たちにとっても必要な挑戦

「モラブ」は多くの工場でその性能が認められていましたが、給油作業は重労働でした。
給油はベテランがギアの音を聞き分けて行うなど属人的で、わずかなミスが機械の損傷や生産停止につながることもありました。
誰でも安定した給油ができる仕組みづくりは、現場にとって切実な課題だったのです。

一方で、モラブを販売していた私たちにとっても、給油作業の自動化は大きな意味を持っていました。
消耗品であるモラブを継続的に使ってもらえる仕組みづくりは、自社の持続的な発展にもつながる。

装置の開発はお客様にとっても、私たちにとっても必要な挑戦でした。

1984〜

リサイクル最大の課題に応える「汚れ防止技術」を開発
試行錯誤を重ね、業界標準へ

1984年に社名を「株式会社メンテック」に変更した翌年、大きな転換期が訪れます。
このころ、お客様から次のような相談を受けるようになっていました。

  • 古紙を使うとドライヤーが汚れる。大量の紙粉で清掃が大変
  • 紙の生産中に何度も断紙が起きて復旧にも手間がかかる
  • 対策として定期的にマシンを止めて油を塗っているが、とても効率が悪い

当時の営業はお客様から言われます。

「自動給油機をつくったメンテックなら何とかできない?」

――この声に応えないわけにはいきません。

お客様と二人三脚で、業界標準を創り出す

お客様の課題に応えるべく、メンテックは技術開発に乗り出します。

1985年には、自動給油装置の技術を応用し、装置DSL(Dryer Surface Lubricant)を開発。
スプレーで薬品を均一散布することで、古紙再生で発生するマシンの汚れ、そしてその汚れが原因で起こる「断紙」という、古紙再生における最大の課題を解決しました。

さらに、お客様とともに試行錯誤を重ねる中で技術を発展させ、DSP (Dryer Section Passivation)を開発。DSLをベースに、紙の種類や稼働状況など各工場の環境に合わせて、薬品の種類や散布量、装置の設置位置を最適化できるようになりました。

こうして生まれた技術はお客様から高く評価をいただき、DSPの導入シェアは国内99%に。
事実上の業界標準技術となりました。

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製紙業界の新常識「DSL」技術

棒に巻き付けた布に機械油を染み込ませて、手作業でドライヤーに薄く均一に塗布するのはまさに職人技。それをスプレー技術で再現したのが「DSL(Dryer Surface Lubricant)」です。

当時は「ドライヤーに油をかけるなんてとんでもない!」と言われたこともありましたが、実証実験を繰り返して有効性を証明。瞬く間に業界の常識となりました。

大型マシンへの挑戦

DSL技術を大型マシンにそのまま転用すると、薬品量が過剰になることが判明。
適用する薬品量が少なくても効果を発揮できるよう、薬品成分を見直し、更により薄く均一に塗布するため、スプレーノズルを数十個から1つに減らして摺動(しゅうどう)型の装置が完成しました。

業界最も権威のある
「佐々木賞」を受賞

佐々木賞は紙パルプに関する技術開発、研究開発に顕著な成果を上げ、紙パルプ技術の進歩発展に大きく寄与し、紙パルプ業界に貢献のあった企業または個人に与えられる名誉ある賞です。

1995年、DSP技術の実績が評価され「第23回佐々木賞」を受賞しました。

1997〜

海外への進出を開始
広がり続ける「日本発の地球に優しい紙づくり」

お客様と協働する姿勢や高い技術力が評価され、
台湾やインドネシアを皮切りに、アジア各国での製紙工場でもメンテックの技術は採用されていきました。
日本のお客様に提供してきたきめ細やかなサービスを、海外でも提供していった結果、
競合ひしめくアジア市場でも、現在のシェア70%を占めるまでに。

市場は欧米へとさらに拡大し、日本発の地球にやさしい紙づくりは全世界に広まっていきます。

進出した年

  • 1994年台湾
  • 1997年インドネシア
  • 2004年中国
  • 2011年マレーシア
  • 2012年タイ、ベトナム
  • 2014年フィリピン、オーストラリア
  • 2017年インド
  • 2019年フランス
  • 2020年スペイン
  • 2022年アメリカ
  • 2023年ルーマニア
  • 2024年ドイツ
  • 2025年UK

2012〜

メンテナンスサービスとテクニカルサービスを本格的に開始
「モノ売り」から「コト売り」へ

国内では装置の導入が9割のシェアになった2010年代前半。
定期的に追加注文が入るはずの薬品の売れ行きが伸び悩んでました。
リーマン・ショックも相まって、経営は大きな岐路に立たされます。

このとき、メンテックは原点に立ち戻ります。

「私たちのサービスは、現場の課題を十分に解決しているのか?」

社員たちは改めて現場に答えを求めました。

必要な全ての答えは現場にある
だから、現場でお客様の課題を共有し、想いに共感する

お客様の現場で目にしたのは、装置が壊れて放置されていたり、薬液が適切に使われていなかったりしている光景でした。

「私たちは、薬品や装置を売るだけで満足し、現場の求めることに応えていなかったのではないか」
この反省から、2012年にメンテナンスサービスとテクニカルサービスを本格的に開始します。

エンジニアが定期的に客先を訪問、メンテナンス保守、装置の安定稼働と継続的な汚れ防止効果を維持しながら、細やかな技術フォローも実施。マシン汚れ調査やお客様との対話を通じて、お客様自身が気付いていない汚れの兆候を見逃さず、最適なアドバイスや提案を行っています。

これにより安定稼働率が向上し、売り上げだけでなく、お客様との信頼関係もさらに強くなっていきました。

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メンテナンスサービス

当社エンジニアが定期的にお客様の現場にお伺いし、装置のメンテナンスを行うサービスです。これにより、突発的な故障率は0.1%以下に低下するようになりました。

テクニカルサービス

日々操業状況が変化する製紙現場では、同じ薬品を使っていても、徐々に汚れ効果が低減することも。当社エンジニアが定期的に汚れ防止効果が発揮しているか確認して、改善提案を行います。

このようにお客様の現場にはりつき、効果を保証するサプライヤーは世界的にも珍しく、当社が世界で選ばれる一因になっています。

2017〜

センシング技術とAIの活用で
「地球にも人にも優しい紙づくり」へ

2010年代後半から紙リサイクルの現場では、少子高齢化による人手不足や、ベテランの引退による技術継承の問題が深刻化します。
これらを解決するため、メンテックは現場のDX推進に取り組みはじめます。

紙だけでなく、働く人の未来も変えていく。

メンテックの新しい挑戦の始まりです。

資源だけでなく、先人たちの技術も未来に伝承する
それが、次なる世代への責任

これまで製造工程でトラブルが生じた際には、高温かつ危険な場所での作業が必要でした。
また、解決にはベテラン作業者の経験が必要であり、属人的なノウハウに大きく依存していました。

こうした状況を改善すべく、メンテックはIoTによる現場の見える化とAIによるデータ分析を活用した独自のソリューション「SmartPapyrus®(スマートパピルス)」を開発。作業の自動化・標準化を実現することで、安全・安心の現場づくりだけでなく、さらなる生産性向上にも貢献できるようになりました。

現場の安心・安全を守るとともに、欠点ゼロ・断紙ゼロのものづくりを目指して。
SmartPapyrus®は今日も進化を続けています。

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AI ✕ IoT SmartPapyrus®(スマートパピルス)

紙作りのDXを実現する操業支援システム。
製紙現場で発生するトラブルを未然に防ぐために、操業データをIoTで収集し、AIが事前に対策を実行します。ベテランの暗黙知をAIに学習させるために、当社開発が現場に張り付きながら開発を進めています。

and Now

さらなるリサイクル貢献を目指して他業界にも進出

メンテックは現在、紙だけでなく、プラスチックや廃材のリサイクルにも挑戦を始めています。
そのきっかけは、製紙業界から異業種へ転職されたお客様から相談を受けたことでした。
長年にわたりお客様に寄り添い、高い技術力で課題解決してきた、その積み重ねが生んだ信頼の証です。

「お客様第一主義」「協働」「現場主義」「世の中にない技術は創り出す」という変わらぬ姿勢で、
メンテックはこれからも挑戦し続けます。

これがわたしたちの
築いてきた
「DNA」であり「理念」

『独自の革新的技術を用いて、製紙現場の課題をお客様と共に解決する』という私たちのミッションは、
メンテックの歴史が始まったときの先人たちの純粋な思いをルーツとしています。

55年以上の間、脈々と受け継がれてきたその思いの根底をなし、
私たちを新たな課題解決へと立ち向かわせる気概が、私たちメンテックのDNAです。

そのDNAを理念として掲げ、私たちは挑戦し続けます。

経営理念

地球にやさしい紙作りのコンサルティング・パートナーとして、世界の製紙会社と共にリサイクル社会を実現します。

メンテックのミッション

独自の革新的技術を用いて、製紙現場の課題を顧客と共に解決する。

メンテックが大切にしている価値観

  • 顧客の課題を解決するのが我々の仕事である。
  • 提案や技術開発の答えは現場にある。
  • 顧客と協働して課題を解決する。
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